障害年金を受給するメリット
障害年金を受給するメリットは何かというと、まず受給する事によって経済的に自分以外にも家族が安心する事が出来るという点です。
受給額は障害の等級や家族がいるか、厚生年金をどれ位納付しているかによって変わって来ますが、平均して毎月6万円台から15万円程受給する事が出来ます。
また受給する事で、経済的に安定する以外にも、国が認めてくれるという精神的な安心感を得る事が出来るのも大きなメリットです。
他にも障害者手帳を申請する事で、年金の受給以外にも沢山の恩恵を受ける事が出来ます。
例えば税金が優遇されたり、医療費も助成してもらえます。
さらに電車等の公共交通機関割引を受ける事も可能です。
この障害者手帳は新たに申請をしなければなりませんが、年金が受給出来れば、ほぼ手帳も取得出来るので合わせて申請をした方が良いです。
受給する事で家族の扶養から外れてしまう場合がある
一方デメリットも存在します。
まず受給する事で家族の扶養から外れてしまう場合があるという点です。
親や配偶者、子ども等家族の扶養に入っている場合、通常は健康保険料や年金保険料を支払う必要はありませんが、受給する事で扶養から外れてしまう事があるので注意が必要です。
しかしそれほど心配する事はありません。
何故なら扶養から外れた場合、毎月国民健康保険料と国民年金保険料を支払う事になりますが、毎月支払う額よりもらえる金額の方が多く、結果的にはプラスになるので、例え扶養から外れる可能性があっても受給した方が良いです。
自分が亡くなった後に配偶者が寡婦年金をもらえなくなる可能性がある
また自営業者で子供がいない場合は、自分が亡くなった後に配偶者が寡婦年金をもらえなくなる可能性があるというのもデメリットです。
寡婦年金とは、自営業者が25年以上国民年金を納付した後に亡くなり、なおかつ18歳未満の子供がいない場合に配偶者が受け取る対象となるお金の事で、会社員や小さい子供がいる場合は受給対象になりません。
さらに婚姻関係が10年以上あり、なおかつ65歳未満であるという制約もあります。
この制度は、国民年金加入者が長年保険料を支払ってきたにもかかわらず、年金をもらう前に亡くなってしまった場合の救済措置として配偶者に年金を支給するようになった制度です。
その為、障害年金をもらった場合は配偶者に寡婦年金は支給出来なくなるという事を知っておく必要があります。
しかし寡婦年金は基本最長でも5年間しか支給されないのに対して、障害年金は生きている間はずっと受け取る事が出来るので、これもあまり心配する事はありません。
死亡一時金がもらえなくなるという可能性がある
他にも自分が亡くなった後に、死亡一時金がもらえなくなるという可能性があるのもデメリットの一つです。
本来自営業者で国民年金に入っていると、亡くなった場合に家族へ死亡一時金が支給される制度があります。
死亡一時金は、自営業者が3年以上国民年金を納付した場合、家族が受け取る事が出来ます。
この制度も寡婦年金と同じように、年金保険料を支払ってきたのに、もらう前になくなってしまった場合に、その埋め合わせとして家族が変わりにもらえる制度です。
その為障害年金をもらっている場合は支給されないということも知っておくと良いです。
さらに死亡一時金と寡婦年金は両方もらう事は出来ないので、両方もらえる権利がある人はどちらか一つを選択する必要があります。
それから死亡一時金は一度きりしかもらえません。
しかも最大で32万円程度なのに対して、障害年金は最低でも月額約5~6万円もらえるので、こちらを選択した方が経済的にはメリットが大きいです。
勤務先に障害年金の受給を知られることはない
大体デメリットはこれ位です。
中には受給する事で再就職しようとした時に不利になるのではないかと心配する人もいるかもしれませんがそんな事はありません。
何故なら、こうした情報はプライバシーに関わる事なのでしっかりと保護されており、会社側が知る事はまずないからです。
もちろん、働きながら受給している人も沢山いますが、その場合も勤務先に知られる事はありませんので安心して良いです。
どうしても受給している事が周りにばれると、変な目で見られるかもしれないという思いを持っている人が多いですが、基本的にこうした情報は外に出る事はありませんので、新しい就職先や既に働いている勤務先はもちろん、友人にも知られる事はないので堂々と申請しましょう。
また受給しているからといって、生命保険や医療保険の加入の際に不利になる事もありません。
一般的に保険に入る場合は、過去数年間の健康状態を保険会社に申告する必要がありますが、受給しているかどうかとは全く関係がないので、これも心配しなくて大丈夫です。
当然すでに入っている保険を強制的に解約されたり、新しく更新出来なくなる事もないです。
他にも、中には受給する事で運転免許が没収されてしまうのではないかと心配する人もいますが、これも全くありません。
このように障害年金を受給するメリットとデメリットを見てきましたが、やはりメリットの方が圧倒的に大きいので、申請しようか悩んでいる人は、迷わずに申請した方が良いです。障害年金申請必要書類
最終更新日 2025年4月25日 by トゥルソワソワ