リタイアメント計画に金を!純金積立のすすめ

資産運用

こんにちは、金融プランナーの田中です。今日は、私がリタイアメント計画において特におすすめしている純金積立について、長年の経験を踏まえてお話ししたいと思います。

私は、これまで数多くのクライアントのリタイアメント計画をサポートしてきました。その中で、純金積立の重要性を強く実感しています。特に、長期的な資産形成やインフレへの対策として、純金積立は非常に有効な手段だと考えています。

実際、アメリカの大手金融機関であるJPモルガン・チェースの調査によると、金は過去20年間で年率9.4%の収益率を上げており、株式や債券を上回るパフォーマンスを示しているのです(出典:JPモルガン・チェース、2021年)。

この記事では、純金積立の仕組みやメリット、そしてリタイアメント計画における役割について、詳しく解説していきます。

純金積立とは

まず、純金積立について詳しく説明しましょう。

純金積立の仕組み

純金積立とは、毎月一定額を積み立てて純金を購入していく投資方法です。積立金額や期間は自由に設定できるので、自分のペースで無理なく始められるのが大きな特徴です。

例えば、月々1万円から始められるプランもあります。株式会社ゴールドリンクのゴールド積立くんなどのように、少額からコツコツと積み立てていくことで、着実に資産を築いていくことができるのです。

購入した純金は、信頼できる金融機関が保管してくれるので、安全性も高いと言えます。金融機関の倒産などのリスクはありますが、分散して保管することで、そのリスクを最小限に抑えることができます。

純金積立のメリット

純金積立には、以下のようなメリットがあります。

  • 少額から始められる
  • 価格変動リスクを分散できる
  • 長期保有に適している
  • 実物資産なので安心感がある
  • 世界中で価値が認められている

特に、金は長期的に見ると価値が上がる傾向にあるので、リタイアメント資金の準備には最適な資産と言えるでしょう。

また、金は世界中で価値が認められている資産なので、海外への移住や留学などを考えている方にもおすすめです。

純金積立のデメリット

一方で、純金積立にはデメリットもあります。

  • 金の価格変動がある
  • 利息がつかない
  • 売却時の手数料がかかる
  • 保管コストがかかる
  • 流動性が低い

金の価格は短期的には変動するので、そのリスクを理解しておく必要があります。また、金は利息がつかない資産なので、利息収入を期待することはできません。

売却時には手数料がかかりますし、保管コストもかかります。また、現金化するまでに時間がかかるので、流動性は低いと言えます。

ただし、これらのデメリットは、長期的な資産形成という目的を考えれば、大きな問題ではないと私は考えています。

リタイアメント計画における純金積立の役割

次に、リタイアメント計画における純金積立の役割について見ていきましょう。

長期的な資産形成

リタイアメント後の生活を考えると、長期的な資産形成が欠かせません。純金積立は、コツコツと積み立てることで、着実に資産を増やしていくことができます。

私の経験では、20年以上の長期間、純金積立を続けたクライアントの方は、リタイアメント時に十分な資金を準備できています。

例えば、30歳から月々1万円ずつ純金積立を始めて、65歳でリタイアメントを迎えるとします。単純計算で、35年間で積み立てた金額は420万円です。仮に年率3%で金の価値が上昇すると、リタイアメント時には約820万円の資産になります。

このように、長期的に積み立てることで、大きな資産を築くことができるのです。

インフレヘッジ

リタイアメント後は、インフレリスクにも注意が必要です。物価上昇によって、貯蓄の実質的な価値が目減りしてしまうことがあるからです。

しかし、金はインフレに強い資産と言われています。歴史的に見ても、金の価値は物価上昇に合わせて上がる傾向にあります。

例えば、1970年代のアメリカでは、年率10%を超えるインフレが発生しました。しかし、同じ期間に金の価格は約8倍に上昇しています(出典:World Gold Council)。

つまり、純金積立は、インフレへの対策としても有効なのです。

ポートフォリオの分散

リタイアメント資金は、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言通り、分散投資が大切です。純金積立は、株式や債券とは異なる資産クラスなので、ポートフォリオの分散効果を高めてくれます。

私がクライアントの方に提案するポートフォリオの一例を紹介しましょう。

資産クラス 割合
国内株式 30%
海外株式 20%
国内債券 20%
海外債券 10%
純金 10%
現金 10%

このように、純金を10%程度組み入れることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えつつ、インフレ対策も行うことができます。

純金積立の始め方

では、純金積立を始めるにはどうすればよいのでしょうか?

信頼できる金融機関の選択

まず大切なのは、信頼できる金融機関を選ぶことです。純金の取り扱いには専門性が求められるため、金融庁の認可を受けた信頼できる金融機関を選びましょう。

私がおすすめするのは、以下のような金融機関です。

  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • ゆうちょ銀行
  • 野村證券
  • 大和証券

これらの金融機関は、純金積立の専門プランを用意しており、安心して利用できます。

積立金額と期間の設定

次に、積立金額と期間を設定します。金額は、自分の収入と支出を考慮して、無理のない範囲で設定しましょう。

期間は、リタイアメントまでの年数を考慮して決めます。できるだけ長期間積み立てることをおすすめします。

私の経験では、月々1万円から5万円程度の積立金額で、20年以上の期間を設定するのが適当だと考えています。

定期的な見直しと調整

純金積立を始めたら、定期的に見直しと調整を行いましょう。金の価格や自分の収支状況に応じて、積立金額を増減することも考えます。

また、リタイアメントまでの年数が短くなってきたら、徐々に安全資産へのシフトも検討しましょう。

まとめ

純金積立は、リタイアメント計画において非常に有効な投資手段です。長期的な資産形成やインフレ対策、ポートフォリオの分散効果など、多くのメリットがあります。

一方で、金の価格変動リスクなどのデメリットもあるので、十分に理解した上で始めることが大切です。

信頼できる金融機関を選び、自分の収支状況に合わせて積立金額と期間を設定しましょう。定期的な見直しと調整も忘れずに。

純金積立を活用して、充実したリタイアメントライフを送れるよう、しっかりと準備をしていきましょう。

最後になりましたが、純金積立は万能の投資手段ではありません。あくまでもポートフォリオの一部として活用し、他の資産とバランスを取ることが重要です。

また、投資にはリスクが伴うことを忘れてはいけません。自分の判断で投資を行い、その結果に責任を持つことが求められます。

純金積立を始める際は、専門家のアドバイスを参考にしながら、慎重に検討していきましょう。私も、皆さんのリタイアメント計画のお手伝いができれば幸いです。

最終更新日 2025年4月25日 by トゥルソワソワ

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