米国公認会計士(USCPA)という資格の知名度が高まっていますが、具体的にどういった資格なのか知らない人は多いです。
これは米国だけではなく世界中で広く認知されている公認会計士の試験であり、取得していることで英語力と会計力の両方の力を持っていることが分かります。
会計業務の中でも、英語を用いて仕事を行う職場で重視されやすい資格です。
USCPA試験は非常に難易度が高い
英語力と会計力に自信がある人、公認会計士としてより活躍したいと考えている人は受験することを希望するかもしれませんが、この試験は非常に難易度が高いことを理解しておきましょう。
4つの科目から出題されるのですが、合格するためには各科目で75点以上を取得する必要があります。
過去に受験した人の合格率を参考にすると、それぞれの科目の平均合格率が50%前後、4科目全ての合格率は30%を下回る結果になっているほど難易度が高いです。
日本人だけにフォーカスした科目ごとの平均合格率は35%以下であり、公表されていませんが4科目全ての合格者はかなり少ないと言われています。
合格するためには1,000時間以上の学習時間が必要
とても難易度が高い試験であり、合格するためには1,000時間以上の学習時間が必要だと言われることが多いです。
学び方やもともとの知識量によって必要となる時間は違ってきますが、1年半から2年ほどかけて勉強する人がほとんどであることを理解しておくべきだと言えます。
予備校に通いながら毎日自宅でも学習を行って1年半ほどで1,000時間を達成することができ、仕事の忙しさや家族サービスの有無などによっても合格までに必要となる日数は大きく変わってくるでしょう。
米国公認会計士の資格を取得するメリット
米国公認会計士の資格取得は困難ですが、資格保有者となれば様々なメリットが感じられます。
会計分野の仕事を行っているのであれば、社内での評価をアップさせたりキャリアアップに繋げたりすることが可能です。
昇進や賞与の査定にも加味される可能性があるので、給与や賞与のアップも期待できます。
転職したいと考えている場合は転職活動を有利に進めるためにも活用することができ、海外との取引がある企業や外資系企業などを選ぶときには能力を高く評価してもらえるでしょう。
監査法人やコンサルティング会社などの年収アップが見込める仕事にも転職しやすくなるので、大幅な年収アップを期待する人にもピッタリの資格だと言えます。
将来的に起業や独立を行いたいと考えている場合は米国公認会計士の資格がクライアントの信頼に繋がるので、仕事を獲得するためにも保有しておいて損はありません。
期待できる年収について
日本の会社で英語能力を必要としない会計を行っていると、初年度の給与は300万円前後であることが多いです。
日系企業であれば400万円前後、外資系企業であれば400万円から500万円前後であるケースが多いですが、監査法人やコンサルティング会社になるとそれ以上の年収が期待できます。
ポジションや企業の規模にもよりますが、600万円から800万円、またはそれ以上の年収が期待できることもあると知っておきましょう。
英語能力を使用しない会計業務を行っていたとしても、米国公認会計士を取得して経験を積みながらキャリアアップしていけば、最終的には監査法人やコンサルティング会社への転職を目指すこともできます。
まとめ
米国公認会計士は難易度が高く日本人の合格者が少ない資格ですが、合格者が少ないからこそ資格保有者は高く評価されることが多いです。
大変そうだと感じて資格取得を目指すかどうか迷う人は少なくありませんが、合格までには長い期間が必要となるので、少しずつでも早いうちから行動を起こしておくことが大切だと言えます。
キャリアアップや転職、年収アップなどの様々なことに役立てることができる資格なので、会計分野で働く人は取得を検討してみることがおすすめだと言えるでしょう。
最終更新日 2025年4月25日 by トゥルソワソワ